1on1ミーティング(One-on-One)は、今や多くの企業で実施されるようになりました。
「なんだか最近1on1ミーティングが良いらしいぞ」ということで始まった会社も多いのではないでしょうか?
急に1on1ミーティングをしなさいと言われても、最初は「何を話せばいいの?」となってしまうものです。
私は数年以上1on1ミーティングをやってきて、試行錯誤の末、こんな風にやればいいんじゃないか?というのができました。
そこでこのエントリでは、1on1ミーティングの目的と話す内容について要点を説明したいと思います。
最初になぜ1on1ミーティングが必要なのかについて考えてみましょう。
Googleが行った働き方に関する調査「re:Work」では、効果的なチームには次の5つの要素が関係していると指摘しています。
- 心理的安全性
- 相互信頼
- 構造と明確さ
- 仕事の意味
- インパクト
それぞれの詳細については下記ページをご覧ください。
これらのうち1on1ミーティングは、1番は相互信頼、そして少なからず心理的安全性、仕事の意味、インパクトにも影響を与えます。
つまり、効果的なチーム作りの成否は、1on1ミーティングをうまく活用できるかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。
言い換えれば1on1ミーティングの目的は、個人との対話を通してメンバー同士の相互信頼、心理的安全性などに良い影響を与えることと言えます。
このことを念頭に置いて、次は1on1ミーティングで話す内容について見ていきましょう。
1on1ミーティングで話す内容は、実はなんでも良いです。仕事の話をしても趣味の話をしても良いです。
ひとつ気をつけなければならないことは、基本的にホストは聞き手に回るということです。ゲストには実は相談したいことがあったのに、ホストが一方的に話してしまってせいで話せなかった…なんてことを避けるためです。
困っていることや悩みを相談してもらうには、「さぁ、相談してください」と言うだけではダメです。日々の対話による信頼関係のベースが必要不可欠だからです。
話すことがなくなってしまったときは信頼関係を築くチャンスだと思って、率先して自分の弱さを共有してください。
自分の弱さを共有するのは、不安をともなうし気まずさを感じることもあります。しかしそれを乗り越えて、リーダーが率先して自分の弱さを共有するという行動をとることで、メンバーも安心して自分の弱さを共有することができるようになります。
弱さを共有することが、かえって相互信頼に寄与するというわけですね。
他にも1on1ミーティングの目的で挙げた「仕事の意味」や「インパクト」に関するトピックで話すのも良いでしょう。自分の仕事には意義があると思って働くのと、そうでないのとでは、充実感だけでなくパフォーマンスも変わってきます。
蛇足ですが、自分の人生が有意義だと思えるかどうか(=幸せかどうか)は、自分の考えが集団の考えに沿うかどうかによるそうですよ。
それでも私たちは、例えば「自分という個人の価値を決めるのは他人ではなく私自身である」とか「経験したことのないことを積極的に経験するのが良い」といったその時代の支配的な考え(集団的妄想)に自分の考えを一致させることで、少なくとも自分では自分の人生に意義があると思える。
以上です。このエントリでは、1on1ミーティングの目的と話す内容について要点を説明しました。
1on1ミーティングは誰と誰で行えばいいか知りたい人は下記のエントリが参考になりそうです。
2020年9月22日 加筆修正
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