アルパカログ

📅  2021-06-14

自分ルールを自覚する


先日「自分ルールを自覚しよう」という話をチームでしたので、その内容を整理して載せておこうと思います。

話の大部分は下記の書籍に基づいています。興味が出たら読んでみてくださいね。

無意識とプログラム

脳は空白、つまりわからないことを本能的に嫌います。

そのことは人類の数々の発見の歴史からもわかります。

ところで、思い出せそうなのに思い出せないという経験は誰にでもあると思います。もどかしいですね。

そのときは思い出せないのに、少し経ってふとしたときに思い出すという。

仕事で悩んでるとき、席を立ったりお風呂に入ったりしているときに良いアイデアが思い浮かんだ経験のある人もいると思います。

このとき脳で何が起こっているかというと、わからないという空白を埋めるために脳が無意識を総動員しているそうです。

そして、ふとしたときにパッと答えが思い浮かぶ。脳が無意識を使って空白を埋めたというわけです。

今挙げたのは無意識の良い使い方の例です。

このように無意識をうまく使うことができれば良い結果につながりますが、無意識を意識的に使うことはできません。

そしてご想像通り、無意識が悪い方に働くこともあります。

私たちの五感は常に膨大な量の情報を受け取っていますが、その一部だけが意識に残り、大部分の情報は捨てられています。

言い換えると、私たちはフィルターを通して情報を受け取っているということです。

このフィルターが少し厄介で、なぜかというと、事実を少し脚色して私たちの意識に届けてしまうからです。

例えば犬を見たとき、犬がいるという事実に加えて私たちは「かわいい」と思ったり「怖い」と思ったりします。

「犬はかわいい」と思う人は、生まれた瞬間から「犬はかわいい」と思っていたわけではありません。

ということは、生まれてから現在に至るまでのどこかで、きっと犬に関わる良い経験があり、「犬はかわいい」と学習したことになります。

一方で「犬は怖い」と思う人は、犬に噛まれたり追いかけられたりした経験があって「犬は怖い」と学習したと想像できます。

これらの学習は無意識に行われます。

学習によって「犬はかわいい」や「犬は怖い」といったプログラムが自動的に作られます。

これらのプログラムは、一説によると7歳までに80%が作られるそうです。

このことが何を意味するかというと、私たちは幼少期に築いたプログラムによって大人になった今でも縛られているということです。しかも無意識のうちに。

自分ルールを自覚してみる

私の話の中ではこのプログラムのことを「自分ルール」という言葉で説明しました。

皆さんにも何かひとつくらい「これは嫌だな」とか「これは許せないな」ということがあると思います。

私自身の例を挙げますと、私は列に横入りするなど社会のルールを守らないで他人に迷惑をかける行為が嫌だなと思います。

しかし、生まれた瞬間からそうだったわけではありません。

生まれてから現在までのどこかで「他人に迷惑をかけてはいけない」という自分ルールを無意識のうちに作ったのです。

記憶を辿ってみると幼少期、母親に連れられて駅のホームで電車を待っていたときのことです。

私の前にはおばあさんが並んでいたのに、電車が来ると私はおばあさんを追い越して座席を奪うように座りました。

母親はそれはもうすごい剣幕で私を叱り(おばあさんがむしろ恐縮するほど)、本気で平手打ちされました。

この体験から、他人に迷惑をかける→(とても痛い)→絶対にやってはいけないこと→他人に迷惑をかけてはいけない、というプログラムができたのでしょう。

「他人に迷惑をかけてはいけない」というルールは一見すると問題がないように見えます。

しかしだからと言って他人に迷惑をかけた人に制裁を下しても良いということにはなりません。

私たちは生きている限り誰かに迷惑をかけているのですから。

覚えておいて欲しいのは、私たちが普段何気なく「これは嫌だな」とか「これは許せないな」と思ったときに、その根幹にあるのは過去に無意識によって作られた自分ルールだということです。

つまり、自分にとって何か嫌なことがあったときに、それが自分だと思うのではなく、自分ルールによって自分が嫌な気持ちになっているということに気づいていてほしいということです。

誰だって穏やかな気持ちで暮らしたいと思いますし、終始穏やかな人と一緒にいたい(仕事したい)と思います。

怒りや悲しみ、恨みや妬みといったネガティブな感情は、自分ルールが引き起こしているということを自覚するだけで冷静に対処することができます。

加えて、感情のコントロールや自分ルール(偏見)に気づく方法はいろいろな書籍でも書かれています。

皆さんもぜひ一度、自分ルールやその起源について考えてみてください。