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簿記ってエンジニアでも役に立つの?簿記3級の概要から受験まで

2020年12月09日
🔖日常・その他

私はソフトウェアエンジニアとして、またエンジニアチームのマネージャーとしてWebサービスの会社で働いています。そして先日、簿記3級を取得しました。

エンジニアにとって簿記は役に立つのでしょうか?

結論から言ってしまうと、簿記3級の学習範囲ではあまり役に立つことはなさそうです。せいぜいクラウド費用や業務委託費といった費用の扱いに少し明るくなるくらいでしょうか。

しかし、だからといって簿記3級に意味がないわけではありません。このエントリでは、簿記を学ぶ意味と、3級の概要から受験までを説明します。

簿記とは?

簿記について、日本商工会議所のホームページでは次のように説明されています。

簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。

企業は営利活動を行うので、お金や資産を記録する簿記はどんな企業でも通用する技能と言えます。

単式簿記と複式簿記

「単式簿記」と「複式簿記」という言葉は聞いたことがあるでしょうか?

例えば家計簿をつけるとき、次のように書いたことがあると思います。

これが単式簿記です。単式簿記は記録を支出か収入かで表します。一方、複式簿記では左右2つの科目で記録していきます。

複式簿記によって、単式簿記では変動がないような記録を表せるようになります。例えば、クレジットカードで電気代を支払ったケースを考えてみましょう。

クレジットカード払いでは支払日と実際に口座からお金が引き落とされるまでに時間差があります。その間お金は減っていないので家計簿のような単式簿記では記録できず、つい「クレジットカードで買いすぎちゃった」ということが起こります。

複式簿記では、記録を支出 or 収入の2要素ではなく、費用、収益、資産、負債、資本の5要素で表します。先のクレジットカードの例では次のようになります。

電気代(費用)がいったん未払金という負債になり、その負債を普通預金という資産の減少でバランスしています。

簿記3級の概要

簿記の3級では、複式簿記をベースに簿記の5要素(費用、収益、資産、負債、資本)の記録の仕方「仕訳」を学びます。また、財務諸表のうち「貸借対照表」と「損益計算書」の作り方も学ぶため、簿記3級を学習すればこれらが読めるようになります。

また、簿記には「商業簿記」と「工業簿記」があります。

商品を仕入れ、加工せずに販売するケースを記録するのが商業簿記です。商社などがそうですね。

しかし多くの企業は仕入れた材料を加工し、付加価値を乗せて販売しています。ソフトウェア開発においても、パソコンやWiFi環境、開発者といった材料をもとにソフトウェアが作られます。材料を加工して販売するケースを記録するのが「工業簿記」です。

簿記3級の学習範囲は商業簿記のみとなっており、工業簿記を学ぶのは簿記2級からになっています。冒頭で簿記3級の学習範囲がソフトウェアエンジニアにとってあまり役に立たなそうと書いたのはそのためです。簿記2級まで取得すれば仕事にも役立ちそうです。

受験について

簿記の試験は3級を飛ばしていきなり2級を受験することができます。また、3級と2級を同日に受験することも可能です。

ただし、必要な勉強時間は簿記3級で50時間以上、3級の知識がある状態で簿記2級は100時間以上と言われています。

まず3級を目指し、続けられそうだったら2級も受験する、という方法が良さそうです(実際私もそうしています)。

私は勉強が得意ではないので簿記3級に60時間以上費やしました。勉強に苦手意識がない人は50時間でも十分合格できるのではないかと思います。

参考書はTACの下記3冊を使いました。過去問はたくさん載っていますが、全部やる必要はないかと思います。

以上です。このエントリでは、簿記を学ぶ意味と、3級の概要から受験までを説明しました。

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