本能的な10の思い込みと対処法「ファクトフルネス」まとめ
2019年2月18日
🔖読書メモ🔖考え方
例えば、テロや航空機事故のように、滅多に起きない悲惨な事件ほどニュースになります。
逆に、「今日も飛行機が無事に着陸しました」なんてことはニュースになりません。
私たちが知らないだけで、2017年の世界の航空機事故による死亡者数は0だったそうです。
「ファクトフルネス」は、私たちの本能的な思い込みを10個に分類し、1つ1つどうやって克服すれば良いかを教えてくれます。
このエントリでは、「ファクトフルネス」の内容をまとめます。
1. 分断本能「世界は分断されている」という思い込み
- あたかも2つのグループが存在するかのような表現に注意する
- 平均だけで比較するのではなく分布にも注目する
- 中間にも多くの人が存在する
- 2つのグループには重なっている部分もあるだろうか?
- 高いところから見ると「ドングリの背比べ」だが実際は違う
2. ネガティブ本能「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み
- ネガティブなニュースに注意する
- ネガティブでドラマチックなニュースほど広まりやすい
- 「悪い」と「良くなっている」は両立する
- 過去は美化されやすい
3. 直線本能「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み
- グラフはまっすぐになるだろうという思い込みに注意する
- 実際には直線のグラフの方が珍しいことを覚えておく
4. 恐怖本能 危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み
- 恐ろしいことには自然と目がいってしまうことに注意する
- リスクを正しく計算する
- 恐ろしさはリスクとは関係ない
5. 過大視本能「目の前の数字がいちばん重要だ」という思い込み
- ひとつの数字が重要であるかのような勘違いに注意する
- 比較したり割合で見てみる
- 最も大きな項目にだけ注目しよう
6. パターン化本能「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込み
- 1つの集団のパターンを根拠に物事が説明されていたら注意する
- 分類を疑ってみる
- 同じ集団の中に違いはないだろうか?
- 違う集団の間に共通点はないだろうか?
- 過半数に気をつける
7. 宿命本能「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
- 決めつけるような表現に注意する
- あらゆるものは少しずつ変化している
- ゆっくりとした変化でも、長い時間で大きな変化になる
- 過去の変化の例を集めよう
8. 単純化本能「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
- 単純なモノの見方や単純な答えに注意する
- 自分が注目している課題は重要に見えてしまう
- 異なる意見の中に正しい考えがないか検証する
9. 犯人捜し本能「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み
- 誰かのせいにしようとしたり、されていることに注意する
- 悪いのは人ではなく原因やシステム
10. 焦り本能「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み
- 「いますぐ決めなければならない」と感じたら焦っていることを自覚する
- いますぐ決めなければならないことなんて実際ほとんどない
- 深呼吸して「いつまでに決めればいいだろうか?」と考える
- すべてを一気に解決しようとしない
- どんな副作用があるだろうか?
- 地道に一歩一歩解決していくしかないのだ
以上です。このエントリでは、「ファクトフルネス」の内容をまとめました。