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経験がマネージャーをドライにするという仮説

マネジメント経験がマネージャーをドライにする?

そんな仮説がふと脳裏に浮かんだ。

先日、配下でチームリーダーのJさんから、久しぶりに受験した性格診断の結果が変化したことを教えてもらった。

その性格診断とは「エムグラム」というもので、アンケートに答えると代表的な8つの性格特性を知ることができる。

参考までに私の結果を載せた。

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2年前、Jさんのエムグラムには「ちょっとやさしい」があった。今回は「ちょっとやさしい」が「ちょっとドライ」になったらしい。

ここで念のため「ドライ」という言葉の意味を整理しておきたい。調べると次のように出てくるので、ここでも同じ意味で使用する。

物事を割り切ったさま。情(じょう)にほだされないさま。

2年前といえば、Jさんがプレイヤーからチームリーダーになった時期と重なる。

マネジメントに携わった2年の歳月が、Jさんを「ちょっとドライ」に変えてしまったのだろうか?

単に考えが2年分大人になったとか、上司で「スーパードライ」な私が影響したとかも考えられるかもしれない。もし後者であればなんだか申し訳ない気持ちだ……

経験がマネージャーをドライにするのではないか?そう思った理由はこれだけではない。

エンジニアのマネージャーにマネジメントのこだわりをインタビューするミクシィの連載企画がある。

その中で気になる一言があった。

“人は思うどおりに動くことなんてない”ことを面白がれないと、基本的にマネジメントはやれないと思います。

「人は思う通りに動くことなんてない」という諦観にも似た割り切り。

マネジメントに関わる氏が以前はどんな人柄であったかは知る由もないが、今の考えはドライだ。

サンプル数が少なすぎて思いつきの域を出ないが、例えば『アドラーに学ぶ部下育成の心理学』には次のように書かれている。

感情に関わる課題の分離において、管理職は「部下の感情に責任を負ってはいけない」という点についても注意を払う必要があります。

つまり、部下の感情はあくまで部下自身の課題であり、マネージャーの課題ではないというわけだ。

このように、マネジメントの実践経験がマネージャーをドライにするような気がしてくるのである。

アドラー心理学といえば、知っている人も多いであろう『7つの習慣』の元となった考え方が多くあるそうだ。『アドラーに学ぶ部下育成の心理学』は以前このブログでも取り上げた。

以上、マネジメント経験がマネージャーをドライにするという仮説(思いつきレベルだが……)について思うところを書いてみた。

もしこれを読んでいるマネジメント経験者の方は、ぜひご自身の経験やエムグラムを共有していただけると嬉しい。

Thank you!
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