新年度の慌ただしさも段落し気が付けばゴールデンウィーク。ふと我に返って自分の置かれた環境や将来のキャリアに想いを巡らし、なんとなく、漠然と不安に駆られる社会人の方もいらっしゃることでしょう。
今の会社で続けた方が良いのか?それとも転職した方が良いのか?といったようなことです。
筆者の社会人経験は10年少しで、社会人としてはまだまだ全然長いとは言えない年数ですが、ソフトウェアエンジニアとして見れば短くはないでしょう。
その中で2回転職し、プレイヤーとしてのソフトウェアエンジニアだけでなく、マネージャーやマネージャーofマネージャーのような立ち位置も経験しました。
そこでこの記事では、私の経験を一例に、キャリアの考え方について書いてみたいと思います。
📄近況報告 など、2社目である前職はこのブログで折に触れて書いている通り約10年勤めました。しかし、その前の1社目はわずか8ヶ月で退職しています。
何があったのでしょうか?
実はこのときのことも 📄エンジニアになるまでの成り行きを書いてみる で少し触れています。
典型的なブラック体質だったというのはありますが、当時のIT業界ではそういうことは別に珍しくありませんでした。
今でこそ面接で「残業時間はどれくらいですか?」とカジュアルに質問できますが、当時はそんなことを聞いた時点で不採用になってしまうのではないか、そんな空気がありました。
それまで行き当たりばったりで生きてきた筆者が自身のキャリアについて考え始めたきっかけは、唯一の先輩が大手に転職したことでした。
先輩からソフトウェア開発のいろはを教わっていたので「このままでは成長できなくなってしまう」と強い焦りを覚えました。
過酷な環境ではありましたがソフトウェア開発者のキャリアを続けたいと思っていましたし、成長を続けるためにメンターから教わるのは良いアイデアだと信じていました。
キャリアについて考えるとき、キーワードのひとつに「成長」が挙げられると思います。
長期的にどうなっていたいか、人生のゴールはどうありたいか、現在と未来のギャップを成長によって埋めていくからです。
ですから、現状に疑問を持ったときは、今の環境は成長できそうか?ここで得た経験が自分の目標につながりそうか?ということを考えると良いかもしれません。
今いる環境がそう思えないのであれば、次のようなことを考えてみてください。
もし、今の環境で成長するのが難しいと感じたら、その障害となっている課題を洗い出してみてください。
筆者の場合は、自分よりも経験豊富なメンターの不在、残業による拘束時間が長いことによる学習意欲の低下の2点が課題でした。
特に残業は拘束時間だけでなく、健康上の問題を引き起こすため無い方が良いに決まっています。
これら2点の解決を考えたとき、今の仕事はすぐに辞めるべきということは明白でした。
辞めたあとフリーランスとして働くか、転職するかですが、筆者の場合は経験豊富なメンターが必要だったので、転職することにしました。
メンターはある程度の規模の会社に転職することで見つかるでしょう。しかし、残業が少ないことはどうやって確証を得れば良いのでしょうか?
もし、学生時代の同級生や知り合いがその会社にいるなら聞いてみるのが一番確実です。そういう人がいなければ、同じ業界の人に聞いてみると、案外知り合いに繋いでもらえるかもしれません。
今の会社を辞めようとか、環境を変えようと思ったときに忘れないでほしいのは、それによってどんな課題を解決したいのかを考える必要があるということです。
そして課題は、人生の目標と現在とのギャップを考えることでどんな成長が必要なのか自ずと見えてきます。
でも人生の目標とか長期的なキャリアとか言われてもピンと来ないという人もいるでしょう。
そういう人は自分が好きなこと、楽しんでやっていることを考えてみてください。
好きなことをどう続けるか、仕事をどのように好きなことに近づけていくかを考えて一歩一歩実現していくうちに、きっと新しい景色が見えてくるはずです。
以上です。この記事では、私の経験を一例に、キャリアの考え方について書いてみました。
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