2020年11月1日にDockerのポリシーが変更されます。
ポリシーの変更点は2つで、1つは非アクティブなイメージの保持期間、もう1つはイメージのpull回数制限です。
このエントリでは、2020年11月1日に変更されるDockerポリシーの要点をまとめます。
「非アクティブなイメージ」とは、直近6ヶ月間にpushもpullもされていないイメージを指します。
- Freeアカウントでは非アクティブなイメージは6ヶ月まで保持
- Pro, Teamアカウントでは非アクティブなイメージは無期限に保持
より詳しくは下記をご覧ください。
「pull回数制限」とは、Docker Hubへのmanifestファイルのリクエスト数を指します。
- anonymousユーザーの場合、イメージのpull回数上限は6時間で100回
- anonymousユーザーはIPアドレス単位で制限
- Docker IDでログイン済みユーザーの場合、イメージのpull回数上限は6時間で200回
- Pro, Teamアカウントでは無制限
pullに紐付くレイヤー(blob)のリクエスト数には現時点では制限は設けないとのことです。*1
より詳しくは下記をご覧ください。
CircleCIやGitHub Actions、Travis CIなどのCIサービスは、今回のポリシー変更による影響を受けるのかどうか、今後の各社のアナウンスに注目したいところです(それぞれ自前でレジストリを持ってそうな気もします)。
開発環境をDockerfileやDocker Composeで構築している開発チームが多い会社では、anonymousユーザーがIPアドレス単位で制限されることを考えると、オフィスにいる開発者の人数によってはイメージがpullできなくなるということが起こりそうです。
Docker Hubの代替としてパッと思いつくのは、AWS ECRやGCP Container Registryでしょうか。
9月1日にGitHub Container Registryのパブリックベータが公開されました。
anonymousアクセスで、パブリックイメージについては無料。プライベートイメージについてもベータの間は無料とのことです。
詳しくは下記をご覧ください。
以上です。
このエントリでは、2020年11月1日に変更されるDockerポリシーの要点をまとめました。
- 1:Dockerイメージはmanifestとlayerの組み合わせで構成される https://docs.docker.com/registry/spec/api/#pulling-an-image
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