一昔前は英語と言えばTOEICのスコアを求められる時代でしたが、最近のビジネスパーソンや大学生は代わりにCEFRのランクを求められることが多くなってきたのではないでしょうか。
読み書きが主体のTOEIC LRテストに対して、CEFRでは実際に話せるかどうかが重視されます。英会話を含めた英語勉強にいまや欠かせないのがスマートフォンアプリ。移動中やちょっとした隙間時間でできるだけでなく、AIと会話練習ができるのでCEFR対策にもぴったりです。
筆者は英語アプリの有名どころ、スタディサプリ ビジネス英語、Duolingo、Speak、ELSA Speakの4つを一通り使い、良いところだけでなく割とひどい思いも経験しました。
そこでこの記事では、皆さんがそういったひどい事態を避けられるように、各アプリの良いところだけでなく、悪いところも合わせて紹介します。
言わずと知れたスタディサプリ ビジネス英語。斎藤工さんのCMでお馴染みですね。
教材がストーリー仕立てになっており、ビジネスシーンでよく使われるフレーズが学べます。
1レッスンはリスニング、ボキャブラリー、ディクテーション、シャドウイング、3分程度の座学、対話練習からなっていて、バランスよく英語スキルを伸ばすことができます。
座学といえば退屈な印象を受けてしまう人もいるでしょうが、スタディサプリ ビジネス英語の座学は本当にわかりやすく楽しいです。
1レッスンの所要時間は15~20分程度なので、毎日無理なく続けることができます。
契約期間の途中で上位プランに変更すると重複課金され、日割り返金されません。
スタディサプリ ビジネス英語にはベーシックプランと、ベーシックプランにオンライン英会話が付属した上位プラン、英会話セットプランがあります。
ベーシックプランの契約中に英会話セットプランにアップグレードすると、契約が切り替わって費用が日割り計算されるのかと思いきや、ベーシックプランと英会話セットプランの二重契約状態になり重複期間の分の費用は返金されません。
ちょっといきなり何を言っているのかわからねーと思いますが、運営に問い合わせた結果、そういう回答を得ています。
実際の回答…
⚪︎⚪︎様スタディサプリENGLISHお問い合わせ窓口担当の⚪︎⚪︎です。
お問い合わせのお手間をおかけしており、申し訳ございません。
ご申告のとおり、上位プラン(ビジネス英語コース英会話セットプラン)はベーシックプランの内容を含んでいるものとなります。
そのため、本来上位プランのご契約で、ベーシックプランのご利用権限をお持ちのお客様が重複契約(お申し込み)により決済が発生した場合、お客様からのお問い合わせをもって、不要な決済分をご返金しております。
上記ご返金を行う条件として、各契約での重複決済期間が1ヵ月以上包含される場合としております。
上位プランのご契約が無料期間中は、決済発生前であるため、重複した決済は発生しておりません。
また、まことに恐れ入りますが、日割り計算でのご返金につきましては、現状行っておりません。
なにとぞご了承ください。
なお、⚪︎⚪︎様は、ベーシックプランを2024/10/31までご利用可能でございます。
私どもといたしましては、重複決済期間を防ぐことと、継続してビジネス英語コースをご利用いただきたいお気持ちから、先のメールにて、以下をご提案させていただきました。
1)英会話セットプランを無料期間中に一度停止
2)ベーシックプランの有効期限後、改めて英会話セットプランをお申し込み
このたびは、お気持ちを汲んだ対応ができず、申し訳ございません。なにとぞよろしくお願い申し上げます。
要は、上位プランに変更したければ下位プランの契約期間が終了してから契約してねということらしいです。しかし、スタディサプリのマイページでは契約期間中であってもプラン変更が可能です。なぜ?
返金対応されるのは重複期間が1ヶ月以上の場合のみで、これは公式ヘルプにも明記されています。
プランのアップグレードでは重複期間は必ず1ヶ月未満になるので返金されません。(これってどうなの?消費者センターに通報した方が良いんじゃ?)
ちょっと信じられません。
教材の素晴らしさと運営のひどさのコントラストがすごいです。よって☆1です。
絶対に問い合わせが必要にならない自信のある人だけ使ってください。
緑色の鳥のマスコットで有名ですね。一度は使ったことのある人も多いはず。
毎日学習を継続させることに重きを置いており、まだ学習していない日には怒涛のプッシュ通知が送られてきます。
ディクテーションは文字単位ではなく単語の並べ替えなので、単語のスペルよりもまずは英語に慣れたいという人には良さそうです。
問い合わせに対応していません。
いちおうバグレポートという形で運営に対して連絡することができますが、返事は返ってきません。
私の場合はある日いきなり学習データが消え、メールを送りましたが1週間返事がなく、再度メールしても返事がありませんでした。年間契約プランのユーザーだったにもかかわらず。
継続させることを重視したアプリなのに、Xを見ると他にもちらほらデータが消えたという人がいるようです。
知名度に反して問い合わせには一切対応しないという強い意志を感じます。よって☆1です。
俺は絶対データ消えないし問い合わせをする予定もないんだという人だけ使ってください。
問い合わせ対応はするけど対応が悪いのと、問い合わせ対応がそもそもないの、皆さんはどちらが好みですか?
私はどちらも嫌です。
さて、ここまで紹介した2つは強烈でしたが、下記で紹介する2つはおすすめできるアプリです。
上の2つのアプリに比べると、Speakはまだあまり知られていないかもしれません。しかし、ぜひ選択肢に入れてほしいアプリです。
アプリ名が示すように、話すことに重点を置いたアプリになっています。
筆者は現在ビジネス英語コースを進めていますが、会議のスケジュール、プレゼン、同僚へ助けを求めるといった実際にありそうなシーンごとに、他のアプリやテキストでは習わない生きたフレーズを学ぶことができます。例えば、賛成・反対の表明では、I agree with … もしくは I am not convinced that 程度しか知らなかったのですが、Speakでは I am on board. や I am not quite sold on that. といったフレーズを学ぶことができます。
別に I agree with … や I am not convinced that でやっていくからいいという人にはSpeakはあまり向いていないと思いますが、賛成や反対一つとっても色々な言い方ができることに価値を感じる人にとっては素晴らしいアプリです。
また、AI英会話アプリという謳い文句なだけあって、AI相手に実際に短めの対話練習ができます。これはタイパで考えれば、オンライン英会話のグループレッスンより遥かに効率が良いです。恥ずかしくないですし、何度も聞き返したり練習できます。また、間違った言い方をすると、正しいフレーズのレッスンを入れてくるところもニクイですね。素晴らしいです。
Speakではまだ問題に遭遇していません。問い合わせもまだしていないので対応品質は不明です。
Speakでは話すことに重点を置いているため、リスニングや語彙力、文法といった能力を補強したい人にとっては他のアプリの方が良いです。適材適所ですね。
文句なしにおすすめできます。筆者は現在進行形で使用しています。
ELSA Speakの知名度はどうでしょうか。こちらもぜひ選択肢に入れておいてほしいアプリです。
ELSA Speakは発音練習に特化したアプリで、発音記号ごとに正しい発音を徹底的に練習することができます。
個人的には、英会話練習を始めるなら一番最初にやるべきアプリだと思っています。正しく発音できることは自信につながるだけでなく、リスニングの上達にもつながるからです。
発音の良し悪しは全てAIが判定してくれるため恥ずかしくない点も良いです。ただし、判定はかなり厳しいです。私の場合、正しい発音ができるようになるまで30分近くかかった単語もありました(喉がカラカラになりました)。
それだけやれば自信につながるというもの。ELSA Speakのおかげでオンライン英会話や普段の仕事での会話でも自信を持って話せるようになりました。
一度、デイリーレッスンの進捗が完了にならないバグに遭遇し、問い合わせをしました。結局、原因はわからずその日の進捗は未完となりましたが、問い合わせへの返答は早く丁寧でした。
上記で紹介したSpeakと同じで、ELSA Speakも特化型のアプリのため、1つのアプリで総合的に能力を伸ばしたい人には向きません。別にこれは悪いところではありませんね。
必須レベルにおすすめです。少なくとも全ての発音記号のレッスンをやりましょう。
以上です。この記事では、皆さんが英語学習アプリでひどい事態に遭わないように各アプリの良いところだけでなく、悪いところも合わせて紹介しました。
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