有給休暇を取って11月8日から9日にかけて伊香保温泉を旅行した。
伊香保温泉は都内からのアクセスが比較的良く、上野駅から特急草津で1時間半、そこからバスで30分足らずで着く。箱根湯本が新宿駅からロマンスカーで1時間半であることを考えると、箱根湯本より少し遠く、強羅よりは近いといった感じだ。
旅で見えた伊香保温泉の魅力を写真と共に紹介する。
路線バスに乗って到着すると、長い石段の中程に出る。伊香保温泉は、石段街と呼ばれる365段の石段が街の中心になっているのだ。
せっかくなので、下まで降りて最初から石段を登った。途中、ワッフル屋さんや玉こんにゃくの露店から漂ってくるいい匂いについ足を止めてしまう。
オススメは玉こんにゃくだ。醤油ベースのだしがよく染みていて美味しい。1本100円である。
玉こんを食べたことで空腹に拍車がかかり、お昼を探すことに。とんかつのいい匂いにつられて入った店で「メニューにはないですが...」という前置きでオススメされたもち豚のカツカレー。これを選ばないなんて考えられなかった。
カレーは一晩じっくり熟成させましたという感じで、もち豚は驚くほど柔らかい。後からわかったのは、このカツカレーが伊香保温泉で食べた一番美味しい料理だったってことだ。
おなかも満たされたので観光を再開。満腹で石段を登るのはこたえたが、365段登りきって伊香保神社、をスルーして河鹿橋(かじかばし)を目指す。河鹿橋は紅葉の美しい雅な橋で、神社から15分ほどで着く。
まだ早い紅葉の中に欄干の赤が映える。川は硫黄成分が含まれているのか、黄色いのが特徴的だ。
老舗旅館の古久屋は、路線バスターミナルからすぐのところにある。チェックインの時間にはまだ早かったが、ロビーで休むことにした。
古久屋はサービスが良く、温泉も良く、料理も美味しかった。スタッフの方は、腰が低すぎるというか、そこまで遜らなくてもという気がしたが、ご年配の方が多いので仕方ないのかもしれない。チェックインを待つ間、抹茶のサービスがあったのも良かった。ひとつだけ良くなかった点を挙げるとすれば、布団が小さすぎて足がはみ出てしまったことだ。
結局3回も温泉に入って古久屋を後にした。バスターミナルすぐ近くのロープウェイ駅から、山の展望台を目指す。
天気にも恵まれ、展望台からの眺めは素晴らしかった。展望台からは赤城山を望むことができる。赤城と言えば、ミッドウェー海戦で沈んだ4つの航空母艦のひとつだ。
下りはロープウェイを使わず歩いて山を降りることにした。下り坂は途中から階段になり、神社に着いた頃には意外と脚が疲れてしまった。健脚に自信のある人は、365段のエクストラステージとして挑戦してみてほしい。
神社から石段を下ったところに、勝月堂という有名な温泉まんじゅうの老舗がある。ここではおみやげ用に以外に、買ってすぐ食べることもできる。できたてのまんじゅうはまだ温かくふかふかだった。あまりに美味しそうだったので、写真を撮るのを忘れてしまった。
おみやげ用でも翌日までに食べねばならず、会社に買って帰ることはできなかった。許されたし。
伊香保温泉は、見どころで言えば草津より少なく、観光は1日あれば足りる。言い換えれば、こじんまりしていて観光しやすい。観光客も草津に比べると少なく、外国人観光客も少なめで落ち着いている。そして、伊香保温泉は美味しい。伊香保温泉に行くときは、カツカレー、玉こん、温泉まんじゅうを必ず忘れないでほしい。
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