経済学と聞くと、かなりハードルが高いように感じてしまう。
「スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編」は、経済学の考え方を、用語とともに初歩から教えてくれる。
このエントリでは、「スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編」の内容をまとめる。
経済学とは、未来を予測するためのものではなく、考えるための枠組みである。
誰かを助けようとすれば誰かを傷つけることになる。全員を救うことはできない。
経済学者の好む言い回しに「エピソードを集めてもデータにはならない」というのがあるが、可哀想な個人にフォーカスするのではなく、統計データの裏側にいる人々全体に想いを馳せなければならないということ。
これは経済学以外にも言える話だと思う。
機会費用とは何かを得るために諦めたもの。
本当の意味でのコストとは、いくらお金がかかったかではなくそのために何を諦めたか。
物を買うときだけでなく、何かに取り組む際にも機会費用の考え方は応用できそう。
- 需要の弾力性がない=代替品がない
- インスリン (糖尿病の薬) など
- 需要の弾力性がある=代替品がある
- オレンジジュースなど
- 価格が上がると他のメーカーのものを買ったり、りんごジュースで賄ったり、飲まなくなったり
- 供給の弾力性がない=代替品が作られない
- ピカソの絵のような
- 価格が上がっても供給量は増えない
需要の弾力性がないと、消費者は代替品で賄うことができないので (インスリンに頼るしかないので) 値上げが収益アップにつながるが、需要の弾力性があれば値上げは収益アップにつながらない。
需要も供給も (労働市場含め) 短期的には非弾力的だが長期的には弾力的であることが多い。
「もし自分が抜けても、問題なくその組織は回っていく」というのも、労働市場における弾力性の問題か。
大多数の小さなメリット (賃金アップ) vs 少人数の大きなダメージ (失業) という構図。
これもトレードオフか。
忘れがちだが、福利厚生の費用を払っているのは労働を提供している従業員自身。
つい福利厚生で選んでしまいがちなので気を付けたい。
異なる時点でのお金の価値。将来のある時点で受け取れるはずのお金を、今受け取ったらどれくらいの価値になるかを表す。
住宅ローンもそうで、利息を含めたローンの支払総額を割引現在価値に換算すると家の購入価格に一致する。
生活保護などの金銭的支援 (負の所得税) が仕事による収入を上回ると勤労意欲が低下し、貧困から抜け出せなくなってしまう。
金銭的支援は必要だが、それだけではダメという単純ではない難しさを感じる。
以上、このエントリでは、「スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編」の内容をまとめた。
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