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Apple Watchのガラスに付いたキズを磨いて目立たなくする

Apple Watch シリーズ9(アルミニウム)のガラスに付いてしまったキズを磨いて目立たなくすることに成功したので、この記事ではその方法をご紹介します。

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この記事で紹介するのはキズを消して元に戻す方法ではなく、研磨とフィルムによりキズを目立たなくする方法です。試すことにより状態が悪化し、研磨傷により下取り価格が付かなくなってしまう可能性があります。実施する場合は自己責任でお願いします。
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2024年10月14日追記

Apple Watchシリーズ10に買い替えるためにこちらの記事で紹介したApple Watchをアップル公式の下取りに出そうとしたところ、下取り価格がつきませんでした。ご注意ください。

キズが付いてしまったとき、ガラスフィルムやケースは付けておらずガラス面が剥き出しの状態でした。ステンレスモデルと違ってアルミモデルのガラスは強度の高いサファイアガラスではなく、思っていたよりも簡単にキズが付いてしまいます。

キズは爪でなぞると軽く引っかかるほどです。おそらく深さは0.1ミリ以下でしょう。これを磨いて見えなくしていきます。

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擦り傷が大きく2箇所付いてしまっている

まず最初に使用するのはダイソーで販売されている2種類のサンドペーパーセット。240番から2000番までの番手が揃うようにしました。

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240番から1500番まで1枚ずつ入っている
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240番から2000番までだが、800番だけ少ない

番手の大きい(目の細かい)ものから試していき、キズが消えないようなら順に番手の小さい(目の粗い)ものに変えていきます。今回は400番でキズを消すことができました。

キズが消えたら今度は順に番手を上げていき、サンドペーパーでできてしまった細かなキズを消していきます。画像は800番を終えたところです。今回は耐水サンドペーパーを使用しているので水を付けて研磨しています。また、Apple Watchに縁には傷が付かないようにマスキングテープを貼っています。

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800番まで終えたが細かいキズはまだ目立つ

サンドペーパーのコツとしては、力を入れ過ぎないこと、前の番手で付いたキズをしっかり消すこと、削れなくなってきたら惜しみなく新しいペーパーを使うことです。今の番手でできた細かいキズは次の番手で消せるので気にしなくて良いです。

2000番までをサンドペーパーで終えたら、3000番以降は液体コンパウンドで研磨していきます。今回使用したのはAmazonで購入した自動車用の液体コンパウンドとダイヤモンドペーストです。

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自動車用の液体コンパウンドセット
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モノタロウのダイヤモンドペースト #14000

99工房のトライアルセットにはそれぞれの番手用にスポンジが3つ付属しているため、スポンジやウエスを別途調達する必要はありません。

2000番を終えた段階では細かいキズでガラスが曇っていましたが、3000番を終えるとツヤが出てきました。

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3000番を終えると少しツヤが出てきた

7500番、9800番と研磨していきます。7500番と9800番の磨き上がりの違いはもう肉眼ではわからないので適当なところで7500番から9800番に切り替えます。

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3000番よりは滑らかになった気がする

9800番でも鏡面に仕上がっているので十分な気がしますが、ダメ押しで14000番のダイヤモンドペーストでさらに磨いていきます。こちらのダイヤモンドペーストは研磨時に水を加える必要があります。水に濡らした布切れにペーストを少量取り磨いていきます。

14000番で研磨を終えると、9800番の仕上がりよりも確実にピカピカになっているのがわかります。ここまで来るとガラス面に自分の顔が反射して見えるようになります。

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ガラス面に自分の顔が反射して見えるようになった

これでもういいだろうと思いきや、液晶の電源を入れてみるとガラス面で光が乱反射して画面が虹色に滲んで見えます。電源オフ状態の黒い画面ではわかりませんでしたが、光を透過する液晶の場合はさらにハイレベルの鏡面が必要になるようです。

おそらく#100,000程度まで研磨すれば気にならないレベルになるのでしょうが、研磨剤の費用と、研磨にかかる時間と労力が結構大変なことになってしまいます。そこで、ガラス面での光の乱反射を抑えるために表面にフィルムを貼ります。フィルムの接着剤に表面の細かな凹凸をカバーしてもらおうという作戦です。

今回使用したのはエレコムのApple Watch 41ミリ用のフィルムです。別サイズのApple Watchをお使いの方はサイズにご注意ください。

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フィルムを貼って表面の凹凸を隠す

こちらの製品はフィルムが非常に貼りやすい仕組みになっているだけでなく、フィルムが薄く柔らかいためフレームを使用している場合にも干渉せずに装着することができます。気泡が入ってしまった場合にも、縁に向かって爪の先でやさしく押し出してあげれば綺麗に貼ることができます。

フィルムを貼ると、フィルム無しの状態で見えていた光の乱反射が全く見えなくなりました。成功です。この状態ではキズがあったことはもうわかりません。

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フィルムを貼ったことでキズがまったく目立たなくなった

以上です。実際の研磨作業ではキズが消えないのが気になって何度も前の番手に戻ったのでかなり時間がかかりました(そしてキズが増えて余計に気になるという)。もう二度と研磨したくないので今後は最初からフィルムを貼って使おうと思います。

研磨作業中、妻には「磨いてキズを消すというアイデアは思いついても実際に実行する奴はいない。狂っている」という励ましの言葉をいただきました。本当にありがとうございます。そして、ここまで読んでくださりありがとうございました。Apple Watchにキズが付いて落ち込んでいる誰かさんにこの記事が届けば幸いです。

Thank you!
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