ニュースでは連日闇バイト関連の事件が報道され、防犯カメラの設置を検討している人も多いはず。
防犯カメラのコストは主にカメラ本体の費用、設置費用、録画のストレージ費用の3つです。
安心・安全はほかの何にも代え難いとはいえ、全部ひっくるめて業者に依頼するとなると平気でウン十万かかったりするので二の足を踏んでしまいます。
さらに追い打ちをかけるのが、大切な我が家に外壁とはいえ穴を開けなければならないという点です。
スマートホーム用デバイスで人気のSwitchBotから販売されている防犯カメラならば、費用を大幅に抑えられるだけでなく、その軽さから粘着テープで設置できるので外壁に穴を開けずに済みます。
そこでこの記事では、SwitchBot 防犯カメラをDIY初心者が家の外壁に穴を開けずに設置する方法を紹介します。
我が家では玄関上のせり出した天井部分に粘着テープで設置しました。天井でも全くびくともしないほどガッチリと付いているので、壁面に設置するのでも問題ないでしょう。
設置に必要なものは下記です。
- SwitchBot 屋外カメラ 3MP
- 3M スコッチ 強力両面テープ 外壁面用
- BOSCH コードレスドライバー
- BOSCH バッテリードライバーIXO用ドリルアダプター(ドリルビット付き)
- アクリル板 150×150×3mm
設置にかかった費用の総額は23,000円ほどでした。桁が1つ違うくらい安いですね。ドライバーとドリルを持っている場合はさらに安くなります。
録画のストレージはクラウドストレージがサブスクリプションで月額400円、年契約だと4,000円です。
以下、必要なものを個別に少し補足します。
SwitchBot 屋外カメラシリーズは約200万画素の無印と、300万画素の3MPの2種類があります。
価格は現時点だと1,000円しか変わらないので3MPで良さそうです。私は3MPにしました。
本体と本体を掴む台座を合わせた重量は約330gでした。この重さを目安に粘着テープを選ぶと良いでしょう。
また、屋外カメラの付属品としてソーラーパネルがありますが、給電のためのソーラーパネルとカメラをつなぐケーブルはソーラーパネル側が固定されており、より長いケーブルに交換することができないため注意が必要です。
バッテリーだけでもカタログスペックでは180日持つとのことなので、強風で壊れる心配を考慮するとソーラーパネルは不要かもしれません。私は付けませんでした。その代わり、数ヶ月に1回取り外して充電する必要があります。
10000mAhの大容量バッテリーが内蔵、一度のフル充電して約180日間※連続駆動可能。また、SwitchBotハプ製品と併用しておけば、待機時は自動で極低電力で通信可能のBluetoothに接続され、バッテリー駆動時間が2倍に大幅に延長します。(※1日あたり10回検出に基づいて計算)
録画のストレージはクラウドストレージの他にローカルストレージとしてマイクロSDカードが使えます。
月額費用がかからないローカルストレージだけで済ませたくなってしまいますが、万が一、何者かにカメラを取り外されてしまうと録画が一切確認できなくなってしまうため、ローカルストレージはあくまでクラウドストレージの予備として考えておくのが良いです。
台座を固定したアクリル板を壁面に設置するために、スコッチの外壁面用強力両面テープを使用しました。
こちらは厚さ1mmあり、コンクリートやレンガ、ブロックなどに使えます。さらにデコボコしている面には厚さが1.3mmある凹凸面用を使用すると良いかもしれません。
耐荷重の目安は、本テープ2cm使用時レンガ同士で240g、木同士で320gとのことです。すごいですね。
コードレスドライバーはAmazonに数あれど、やはり信頼と実績のBOSCHが安心でしょう。DIY初心者にも使いやすく、別売りのドリルアダプターを購入することでドリルとしても使えます。
家具の組み立てなどにも使えるDIYの必須キットです。
屋外カメラの台座を粘着テープで外壁に直接貼り付けるのは粘着面の小ささから不安があったので、今回は台座をアクリル板にネジ止めし、アクリル板を粘着テープで外壁に貼り付けることにしました。
アクリル板の厚さは付属のビスが飛び出ない3mm、大きさは150×150mmとしました。予想以上にガッチリと付いているのでもう少し小さくても大丈夫だと思います。
アクリルは傷が付きやすいものの、屋外でも劣化しにくい、耐衝撃性に優れる、着火温度400度、加工しやすいといった特性があり、台座を固定し外壁に接着するという今回の目的に適しています。
アクリル板はホームセンターで購入でき、その場で加工してもらえることが多いです。私が購入したカインズでは100円以下の料金でカットしてもらえました。
台座の底面には4個のネジ穴があり、この穴に合わせてアクリル板にドリルで穴を開けます。
このときアクリル板の紙のシートはまだ剥がさないようにします。穴を開ける際に出る切り屑がアクリル板の表面に付着して、粘着テープの粘着力が下がるのを防ぐためです。
穴の直径はネジの直径よりも大きくならないようにします。直径1mm程度が良いでしょう。
最初はドリルの先端が滑るので、キリなどを持っている場合は先にアクリル板に傷をつけておくと良いです。
アクリル板の紙の保護シートを剥がし、片方の面に粘着テープを隙間なく貼り付けます。粘着テープの剥離紙はまだ剥がしません。
粘着テープを貼り付けたら軽くドライヤーで粘着面を温め、しっかりと付くように重しを乗せて15分ほど置きます。
付属のネジを使って台座をアクリル板に固定します。ネジは長いのと短いのがありますが、短い方の3mmを使用します。
SwithBotのアプリをインストールし、指示に従ってカメラとアプリを連携します。
カメラを台座にはめ、設置予定場所に手で掲げて撮影範囲を確認します。カメラには上下があり、SwithBotのロゴが上になるようにします。2人いる場合は、ひとりがカメラを持ち、もうひとりがアプリで撮影範囲を確認すると良いでしょう。
防犯カメラはご近所トラブルに発展する可能性があるので、近隣の敷地が撮影範囲に入らないようにしましょう。
また、SwithBotカメラは動体センサーによって動くものに反応して撮影し、その度にバッテリーを消費するので、風に揺れる植木などが写らないようにします。
設置場所が決まったら水で壁面を軽く洗浄します。壁面が十分に乾くまで待ちます。カメラは充電しておきます。
台座にカメラが付いている場合はカメラを外します。
しっかりと粘着するようにアクリル板に貼った粘着テープをドライヤーで温めます(冬場のみ)。粘着テープの剥離紙を剥がし、仮置きで決めた設置場所にしっかりと接着します。
粘着テープが最大の接着力を発揮するまで1日待ちます。カメラはまだ取り付けません。
台座がしっかりと接着されていることを確認し、カメラを取り付けて撮影範囲を調整します。
アプリを確認し、動くものが写っていることを確認します。カメラが動体を検知すると緑色のLEDが発光します。
動作に問題がなければアプリ内のカメラの項目からサブスクリプションに加入しましょう。過去30日の映像が保存されるようになります。
何日間か録画を確認し、人以外の検知が頻繁に起こっていないか確認し、必要ならカメラの向きを調整します。
設置手順は以上です。おつかれさまでした。
この記事では、SwitchBot 防犯カメラをDIY初心者が家の外壁に穴を開けずに設置する方法を紹介しました。
粘着テープでの設置はインターネット上にまだあまり例がないので、この記事が参考になれば幸いです。
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