機械学習モデルを作成する際の学習フェイズでは、学習時間短縮のためにGPUマシンが使われます。
しかし、GPUは高価なので、機械学習のためにGPUマシンをセットアップすることはあまりないと思います。
このエントリでは、NVIDIAのGPUマシン(Windows 10) でTensorFlow環境を構築する手順をまとめます。
- Python3 64bit版インストール
- CUDA, cuDNN インストール
- tensorflow-gpu インストール
下記URLから64bit版のPython3をインストールします。64bit版でないと TensorFlow が動きません。
安定版の Windows x86-64 executable installer をダウンロードすると良いでしょう。
GPUドライバCUDAとライブラリCuDNNをインストールします。
CUDAは後述する tensorflow-gpu とのバージョンの組み合わせがあるので注意が必要です。
下記URLからCUDA Toolkit 9.0のインストーラをダウンロードしインストールします。
下記のパスにインストールされるので、エクスプローラ(MacでいうFinder) で開いておきます。
C:¥Program Files¥NVIDIA GPU Computing Toolkit¥CUDA¥v9.0¥bin
次に下記URLからcuDNNをダウンロードします。が、ダウンロードのためにはサインアップしなければならず、ちょっと面倒です。
CUDAのバージョンに合っているもの (for CUDA 9.0) で最新版を選びましょう。
zip を展開した bin の中に cudnn64_7.dll があるので、先ほど開いておいた CUDA¥v9.0¥bin
の中に放り込みます。
TensorFlowのGPU版 tensorflow-gpu (2018年6月時点は最新がv1.8) をインストールします。無印の tensorflow はインストールしないので注意。
$ pip install tensorflow-gpu$ pip list
インストールが終わったら python コマンドでインタプリタを起動してGPUを認識していることを確認します。
from tensorflow.python.client import device_lib
device_lib.list_local_devices()
GeForce なんとかみたいなのがズラッと出て来たらOKです。表示の際に少し固まるかもしれません。
以上です。
このエントリでは、NVIDIAのGPUマシン(Windows 10) でTensorFlow環境を構築する手順をまとめました。
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