先日大きなミスをした。
ミスはごく初歩的なもので、気付いていれば防げたものだった。
少なくとも、10年目になるソフトウェアエンジニアのミスではなかった。
誰からも責められることはなかった。
ミスを憎んで人を憎まず。そういうことなのかもしれないが、ミスをしたのは私だ。
多くの人が準備してきたものを自分が台無しにしてしまったことがショックだった。
何度も思い返しては溜め息が出た。
失敗して落ち込んで、時間が経って忘れてしまったら失敗の意味がない。
失敗から学ぶために役立った考え方を紹介する。
結局のところ、効果のあった考え方は2つだった。
一つは「自分の中の基準を下げる」、もう一つは「失敗の意味を問う」だ。
「なぜこんな初歩的なミスを犯してしまったのか?」という後悔は、冒頭にも書いた「10年目になるソフトウェアエンジニアのミスではない」が前提になっている。
これについては「10年目でもミスをする」「少なくとも自分はミスをする」「自分は初歩的なミスをする程度の人間だ」と、自分の中の基準を下げることで改善できる。
そして重要なのは、自分はくだらないミスをするという前提に立ち、ミスをしていた場合にチームメンバーに気付いてもらえるよう準備することだ。
仕事の詳細を省かずに説明する、指摘しあえる環境を普段から作っておくなどだ。
どれだけ悔やんでも失敗はすでに過去であり、過去をなかったことにはできない。
しかし、「この失敗の経験は自分にとってどんな意味があるのだろうか?」と問うことで、失敗を学ぶべき機会と捉えることができる。
すぐに思いつかないときは、歴史上の偉人や社内で活躍している人の失敗談を探すと良い。
自分がそういった人たちのようになれるとは全く思わないが、少なくとも勇気をもらった。
以上、今回の失敗を通して得た考え方について書いてみた。
書いてみて思うのは、たとえこれを失敗前の自分に言い聞かせても、決して転ばぬ先の杖とはならなかったであろうということだ。
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