9月16〜17日の1泊2日で博多を旅行して美味しいものをたくさん食べたので、この記事では博多の美味しいものと博多の魅力を写真付きで紹介する。
聞いたことのある方もいるだろうが、博多は福岡空港からのアクセスがとても良い。まず驚かされたのが、到着ロビーに着いてエスカレーターを降りるとすぐに地下鉄の改札があるところだ。羽田ではこうはいかない。羽田では飛行機を降りてゲートを出るまで場合によっては10分ほど歩かされたりする。そこから東京や主要な場所へはバスや電車でしばらくかかる。一方、博多は福岡空港から地下鉄でたったの5分、博多で最も栄えている繁華街である天神へも10分足らずで行けてしまう。博多がアクセスが良いと言われる所以だ。
1日目は福岡空港に朝10時に到着し、そのまま太宰府を目指した。福岡空港から太宰府までは電車で1時間足らずで、太宰府駅は終点になっている。どうでもいいが私は終点の駅の雰囲気が好きだ。もうこれ以上どこにも行けない、終わってしまったという感じが良い。
この日は9月も後半だというのに最高気温37度の猛暑日で、あまりにも旅行に不向きな天気に9月に旅行を計画した自分を恨んだ。ひどい暑さにもかかわらず参道は多くの観光客で賑わっており、アイスクリーム店やスターバックスコーヒーなどの人気店には長い列ができていた。最初に食べたのはかさの家(かさのや)の梅ヶ枝餅(うめがえもち)だ。梅ヶ枝餅は菅原道真公にゆかりがあり、太宰府の名物となっている。
よくあるタイプのあんこの入った餅だが、焼きたてで外側はカリッとしている。熱いので寒い時期に食べると体が温まりそうだ。
太宰府本殿はお賽銭を待つ人で列ができていた。本殿の屋根は最近の自然を意識したビルのように緑が生い茂っていた。
早々にお参りを済ませ目星をつけていた豚まんの揚子江へ。ここにも列ができていたため、暑さで半ば意識が朦朧としている妻を休ませ、ひとり心頭滅却して並ぶことにした。やっとの思いで手に入れた豚まんは肉汁たっぷり、熱々で美味しい。念の為繰り返しておくが、この日の気温は37度である。
さすがに体温を下げないと死にかねなかったため、こちらも兼ねてより目星をつけていた喫茶「風見鶏」へ。昭和レトロな内装とスタッフの制服が可愛らしい。コーヒーフロートを目の前にすると少年時代に戻った気分だ。コーヒーはすっきりとしていて雑味が少ない。
太宰府での食べ歩きはまだ終わっておりません。次に向かったのは駅前にある明太フランスが有名な「YAMAYA BASE DAZAIFU」。写真映えするドリンクも販売されていて若い女性にも人気だ。
明太フランスは明太子がたっぷりと入っているだけではない。特筆すべきは焼きたてのフランスパンだ。外側はカリッとして軽やかなのに、中はふわふわでやわらかい。今まで食べてきた明太フランスはなんだったのかと言いたくなるほどの美味さである。
後になってもう一度こちらの明太フランスが食べたくなり、博多駅マイングにある店舗でお土産用の冷凍の明太フランスを購入した。家に帰って食べてみると冷凍なのにほぼ遜色なく美味しかった。博多に立ち寄った際にはぜひ。
ホテルにチェックインし、夕食のために外出しようとしたところで突然の豪雨。9月も後半だというのに猛暑に大雨と、今回の旅は天気に恵まれない。雨の切れ間を縫って川端通商店街へ。この日は祝日だったため人気の飲食店の多くは定休日だったが、鉄なべ餃子の無限餃子には入ることができた。店内は餃子屋と思えないほど洗練されていて清潔だった。
名物の鉄なべ餃子は注文が入ってから焼いてくれるので焼きたてのパリパリとした食感が心地良い。餃子は鉄なべに所狭しと並べられているが、通常の焼き餃子よりも小さいため少食の方でも1人前(8個)は余裕で食べられるだろう。写真は3人前だ。
今回の旅の目的は美味しいものを可能な限り食べて帰ることだったので、鉄なべ餃子はほどほどに次へ向かった。博多と言えばラーメンが思い浮かぶかもしれないが、うどんである。タモリも言っていたように博多はうどんも美味しいのだ。ここは三大博多うどんチェーンの一角、うどんのウエスト。
博多うどんは、昆布だしベースの関東のうどんや、かつおだしベースの関西のうどんとも違い、アゴだしがベースですっきりとしているのに旨味が強いのが特徴だ。麺はコシはなく、伊勢うどんに近いがもっとツルツルとした食感だ。控えめにいってかなり美味しい。ウエストのうどんを食べてからというもの、妻はウエストのうどんが食べたいと呟くようになってしまった。
中洲川端駅の近くに宿を取ったので、翌朝は近所の山水水出珈琲でモーニングをいただいた。博多ではダッチコーヒーが主流なのだろうか?東京を含め、これまで訪れた旅行先でダッチコーヒーを扱っているカフェを見なかったが、こちらのお店や前述の風見鶏でもダッチコーヒーが一押しのようだった。私は注文しなかったが、少しもらって味わうと、すっきりとしていながらも酸味のある味わいだった。フルーティなコーヒーが好きな人にはおすすめかもしれない。筆者は反対に酸味が少なく苦味の強いコーヒーが好みである。
モーニングはこれぞモーニングといった感じで、焼きたての食パンと半熟卵が最高だった。平日は朝8時から開いているので近くに泊まった際にはぜひ。
朝食を終え大濠公園へ。大濠公園は中央に大きな池があり、池の中央にいくつかの島が連なっている博多市民憩いのスポットだ。2日目も最高気温35度の猛暑日だったため日向にいるだけで意識が飛びそうだったが、涼しい季節には気持ちの良い散歩コースになりそうだ。公園内にはスターバックスコーヒーもあるが、通りがかったときは長い列ができていた。
中央の島々には橋で渡れるようになっており、島は木々の陰で比較的涼しかった。木陰には鷹のような猛禽類や鴨のような水鳥も見ることができた。
大濠公園を後にし、明太子食べ放題を求めて博多駅に移動した。向かったのはもつ鍋と明太子で有名なやまやだ。妻はアジフライ定食を、私は唐揚げ定食を注文した。到着したときには店の前には長い列ができており、食事にありつくまで結局1時間くらいかかってしまったが、食事はとても満足のいくものだった。予想通り、明太子と白米の組み合わせは最高である。この日ばかりは塩分摂取量を気にせずたくさん頬張った。
非常にアクセスが良い博多だが、「駅周辺でリーズナブルに日帰り利用できる温泉がほぼない」ことにだけ注意が必要だ。電車とバスを乗り継げば大きなスパがあるものの、夕方にフライトがある場合はあまり余裕のない計画となってしまうだろう。
唯一、博多駅近くにあるリーズナブルな日帰り温泉が八百治(やおじ)の湯だ。平日午後だったため空いており、お風呂も綺麗だった。帰る前にお風呂ですっきりしたい場合にはここ一択になるだろう。
お土産は博多駅のマイングで物色した。その中でも特にお気に入りだったのが、上でも紹介したYAMAYA BASEの明太フランス(冷凍)と如水庵のぶどう大福だ。ぶどう大福は賞味期限が短かったため帰りの機内でボットの緑茶と一緒にいただいた。みずみずしくて弾力のあるぶどうとやわらかい餅がマッチしていて和菓子の新境地を見た。すぐに、もっと買っておけばと後悔した。今回の旅はこれで終わりだ。
今回の旅は9月後半にもかかわらず例を見ない連日の猛暑(太宰府では50日以上連続の猛暑日を記録していた)と突然の豪雨に見舞われ、さらに徒歩移動が続いたため妻も私も足にマメができるという過酷なものだった(記事では取り上げなかったが長蛇の列に諦めて来た道を引き返した店もあった)が、明太フランスや鉄なべ餃子をはじめ、たくさんの美味しい食べ物を発見することができた。もう少し滞在できれば、もう少し気候が良ければ水炊きやもつ鍋、屋台も食べてみたかったがそれは次回の楽しみとしたい。
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