CEFRは外国語の学習・評価指標のひとつで、日本でも導入が進められています。
2024年度には大学入試にも導入されるということで、今後企業においてもTOEICに代わる指標として用いられてきそうです。
どのくらい英語を勉強すればCEFRのレベルが上がるのかは気になるところです。
CEFRの策定に携わったケンブリッジ大学によると、CEFRのレベルを1つ上げるのに必要な学習時間は約200時間と言われています。
筆者は長めの休みがあったので、本当にそうなのか確かめるためにチャレンジしてみました。
CEFRはReading、Listening、Writing、Speakingの4技能で構成されますが、今回は EF SET無料英語力測定テスト で測定可能なReadingとListeningのみを対象としました。
チャレンジ前のCEFRレベルは、Reading、Listening共にB1でした。
チャレンジ後はどうなったかと言うと、ReadingがC1、ListeningがB2となりました。
チャレンジに費やした時間はおよそ150時間でした。
今回ReadingとListeningを対象にしたので、WritingとSpeakingの勉強にはあまり時間を使っていないことを考慮すると、やはりガイドライン通り4技能全てのレベルを1つ上げるのに200時間程度かかると言えそうです。
次に、筆者が試して良かったと思う勉強方法を紹介します。
有名なテキストなのでご存知の方も多いはず。
このテキストのおかげでReadingがB1→C1になったと言っても過言ではありません。
文法に関してはこれしかやっていません。
全部で145ユニットあり、1ユニットにかかる時間はだいたい25分〜35分でした。
単語学習アプリです。毎日50単語ずつ学習します。
間違えた単語は完全に覚えるまで出題されます。
1回15分くらいでできるので片手間でできて良いです。
費用は¥1,080/monthですが、長期で契約すると割引になります。
Listeningのアプリはいくつか試しましたが、1番良かったのがTEDICTです。
TEDICTはTEDのスピーチをディクテーションするというもので、自分の興味のあるスピーチを選べること、実際に使われている生の英語で学習できるところが良い点です。
楽しくて気づいたら1日のノルマ以上にやっていた、なんてことが頻繁にありました。
最初にどのスピーチからやればいいかわからない方は、サイモン・シネック氏の「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」をやってみてください。
費用も¥800で買い切りな点も良いですね。
Speakingのための発音練習も行いました。
英語学習系ユーチューバーのだいじろーさんがおすすめしているELSA Speakは、AIが発音を矯正してくれるため恥ずかしさがなく、ゲーム感覚で発音練習に集中できます。
しかし発音の判定はかなりシビアで、例えば a
の5つの発音もそれぞれをちゃんと理解していないとクリアできません。
時には30回くらい同じ単語を発音し続ける、YouTubeで発音方法を調べる、なんてことになったりしますが、続けているうちに発音の改善が実感できます。
費用は¥900/monthで、長期契約による割引、だいじろーさんの動画に永久会員のクーポンがあります。
スタディサプリのビジネス英語はディクテーション、シャドウイング、語彙、ビジネスシーンでよく使う言い回しを総合的に学習することができます。
特に良かったのはビジネスシーンでよく使われる言い回しで、”I’ll take care of it.”(それやっておきます)など、実際の仕事で使えそうなフレーズが効率よく学べる点です。
ディクテーションや発音練習は前述したアプリの方が良いので、この点に魅力を感じる方はお試しください。
費用は月額¥3000以上とかなりお高めです。
Writingはオンライン添削サービスのフルーツフルイングリッシュを利用しました。
こちらは各難易度・テーマごとに用意された日本語のお題を英文にするというもので、課題を提出すると2~4日で講師が添削、解説してくれます。
Writingはテキストを買って独学で勉強することもできるかもしれませんが、解答が1つではない(意訳しても良い)ので添削サービスを使うのがおすすめです。
費用はチケット制で、チケット20枚で¥11,000です。
1つの課題につきチケットが2~4枚必要なので、チケット20枚で7課題くらいです。
そう聞くと高いように思えますが、実際に使ってみるとボキャブラリー、文法、言い換えなどかなり幅広く身に付きます。
それに、講師からのポジティブなフィードバックがモチベーションに繋がるのでやっていて楽しいのも良い点です。
昨年の12月から日常的に英語を使う環境で働き始めたのですが、自身のスピーキング能力の無さを痛感し、まずは英語の発話量を増やさねばということで使い始めたのがトーキングマラソンです。
英語が話せないのは、そもそも英語を話す機会がなかったので当然と言えば当然です。練習でできないことを本番でできるはずがありません。
これまでは英語の発話機会を作るには基本的に英会話レッスンしかありませんでしたが、トーキングマラソンはアプリなので恥ずかしがることなく、思う存分発話を練習することができます。
実際に1ヶ月ほど使ってみて、初めの一呼吸が発話できるようになってきたのが実感できます。とてもおすすめです。
この記事ではCEFRのレベルを上げるための勉強時間と試した勉強方法を紹介しました。
何事もそうですが、何かに上達したいと思ったら結局それにどれだけ時間をかけたかが重要なのだと思います。
筆者は本業のプログラミングには優に1万時間以上費やしていますし、趣味のスプラトゥーンは500時間以上プレイしています。
以前取得した日商簿記2級は、3級と合わせて300時間ほど勉強しました。
CEFRは最高レベルのC2に達するために必要な学習時間は1,000~1,200時間ということなので、地道にコツコツと続けていきたいと思います。
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