前回 📄近況報告 で転職後どこで何をしているかいずれ報告したいと言ってから早いもので半年が経ちました。
この記事では前回の続きということで、どこでどんなふうに働いているかを報告したいと思います。
昨年12月からオーティファイ株式会社(Autify, Inc.)でテクニカルサポートエンジニアとして働き始めています。
オーティファイはテスト自動化プラットフォームAutifyを提供しており、Autifyを使うとWebサイトやモバイルアプリで期待する挙動をテストすることができます。
と、言われてもピンと来ないかもしれません。
例えばECサイトにユーザーがログインし、検索して商品を見つけ、カートに入れ決済するといったシナリオを、Autifyを使うと簡単にテストすることができます。つまり、検索が正しく機能しているか、ボタンを押すとカートに商品が追加されるか、決済が成功するかといったWebサイトやアプリの確認作業を自動化することができます。
こういったテストはこれまで主に人手で行われてきましたが、ソフトウェアのリリースサイクルが短くなるにつれ人手の確保や育成が難しくなるという問題がありました。
Autifyを使えばノーコードでテストが作成できる上、一度作成したテストは繰り返し実行できるのでこれらの問題を解決することができます。
オーティファイには「技術の力で世界中の人々の創造性を高める」というミッションがあります。
実は、以前から私はこれに近い考えを持っていて 📄CSをクリエイティブな職業に。2020年の目標 で触れている通り、私は自分の持っている技術をその仕事に携わる人々の創造性を高めるために使いたいと考えています。
自動化できる仕事を技術の力で自動化すれば、人々は浮いた時間をもっと創造的なことに使うことができますよね。
そういう考えを持っていたので、オーティファイのミッションを最初見たとき本当にびっくりしたのを今でも覚えています。
加えて、マネジメントよりもテクニカルなスキルを伸ばしたい、さらに言えばグローバルでも通用するだけの英語力を身に付けたいとも思っていました。
前職のミクシィでは10年のうち7年間マネジメントに携わりました。
マネージャーという誰もが経験できるわけではない機会を与えてもらえたことは非常にありがたいことですし、この経験があったからこそ今の自分があると心から思っています。
一方で、マネジメントは私にとって精神的な負荷が無視できない仕事でもありました。
もし今タイムマシンに乗って過去に戻ることができたとしても、当時の自分よりも上手くやれるイメージが湧かないので、自分としては最善を尽くしたのだと思っています。
同時に、私のある種の気弱な性格のせいで一緒に働いていた人たちには多大な迷惑をかけたと思っています。ごめんなさい。
自分のことだったら何とも思わないのですが、チームのこととなると途端に考えあぐねてしまうんですよね。
初心にかえって、なぜ自分がソフトウェアエンジニアの道に魅力を感じたのかを振り返ってみると、それは「プログラムを書いた通りにコンピュータが動くから」でした。
当然ですが人間はそういうわけにはいきません。
それがチームで働く意味であり、マネジメントの醍醐味でもあったりするのですが、私の場合は前述の通りマネジメントの道に限界を感じていたこともあり、今一度エンジニアの道に戻りたいと思うようになりました。
英語についても触れておきたいと思います。
オーティファイでは公用語は英語です。日本に住んでいたり、日本語に興味があって積極的に日本語を学習している方も多いですが、社内のチャット、ビデオ通話共にコミュニケーションは全て英語です。
これまで英語環境で働いた経験がなかったので最初は「ア…エト…」みたいに話すのを躊躇してしまっていましたが、オーティファイの人はみんな話そうとする人に耳を傾けてくれるので、そういうところはすごくありがたかったです。
もちろん、英語学習の補助制度があり、私なんかは会社の補助で毎週英語のレッスン受けさせてもらっています。
私の持論として、普段使わない知識を学習し続けるのは不可能というのがあるので、英語が当たり前の環境で日々学習したことを活かせるのは本当にありがたいことです。
学んだ単語やフレーズの数がダイレクトにコミュニケーションの改善につながるので、レベルアップで強くなるRPGのキャラクターになったような気分を毎日味わうことができます。
英語に関連して最近あったエキサイティングな出来事としては、それまで一部のリードエンジニアの役割だった技術面接がエンジニア全員での持ち回りになり、まさかの入社3ヶ月で英語面接(する側)を経験できたことでした。
最初は英語が流暢なメンバーに頼りきりだった面接も、今ではメインインタビュアーをできるようになり、自分にとってひとつの自信になりました。
自身のキャリアについて考えたとき、以前 📄転職活動したので何をしたか書く でも触れたのですが、困っている人の助けになる仕事がしたいというのが根底にありました。
これは1年半前に始めたOSS活動で、気付けばインストールに詰まっている人を見かけてはサポートしていたことから自覚したことでもあります。
テクニカルサポートエンジニアはその名が示すように、技術的な立場から困っているお客様を助ける役割を持つエンジニアです。
日本ではまだあまり馴染みがないかもしれませんが、海外ではテクニカルサポートエンジニアはよく知られたエンジニアロールの一つであるようです。
テクニカルサポートエンジニアにはカスタマーサポートなどの部署で解決できなかった難しい案件がエスカレーションされてきます。これ以上エスカレーションすることができない、問題解決の最後の砦なのでプレッシャーは大きいですが、その分やりがいのある仕事です。
チームのことも書きたいと思っていましたがすでに結構長くなってしまったので、それはまたの機会にしたいと思います。
もし興味を持ってくれた方がいれば気軽にカジュアル面談を申し込んでいただければ幸いです。
以上です。
この記事では最近どこでどんなふうに働いているかを報告しました。
次回の近況報告はプライベートで進めている個人開発に触れられればと思います。
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